VRO→VOB変換ソフト
 VRO2VOB(操作マニュアル)


1.インストールの方法
2.起動方法
3.使用方法
4.DVDビデオフォーマットのファイル構成について

概要説明


● 1.インストールの方法
    適当なフォルダを作成して、その中に解凍したすべてのファイルを入れます。

    アンインストールする時は、インストール時に作成したフォルダー以下のすべてのファイルを削除してください。
● 2.起動方法
    VRO2VOB.exeを実行します。

    試用期間中は、起動時にライセンスキーの登録ダイアログが表示されます。
    試用する場合は、【試用する】ボタンを押してください。
    ライセンスキー登録時は、『ユーザー名:』『パスワード:』の欄にライセンスキーを入力し、 【登録】ボタンを押してください。

● 3.使用方法
    画面上の『入力元』と『出力先』の各パラメータを設定後、【実行】ボタンをしてください。


    《入力元ファイル(VRO.*,*.VRO01,*.I01)》

      テキスト入力エリア
        入力元のVROファイルを指定します。

      【参照...】ボタン
        上記のファイルの選択ダイアログが表示されます。

      【切り出し有効】のチェックボックス
        ONにすると【開始セクタ】【終了セクタ】の内容が有効になります。
        注) 切り出し有効時は、チャプターは継承できません。

      【開始セクタ】のテキスト入力エリア
        切り出し開始位置をセクタ単位で指定します。
        実際の切り出し開始位置は、指定したセクタ以降の最初のGOP境界になります。
        通常は、【範囲指定...】ボタンを使用して、映像を見ながら範囲指定を行ってください。

      【終了セクタ】のテキスト入力エリア
        切り出し終了位置をセクタ単位で指定します。
        実際の切り出し終了位置は、指定したセクタ以降の最初のGOP境界になります。
        通常は、【範囲指定...】ボタンを使用して、映像を見ながら範囲指定を行ってください。

      【範囲指定...】ボタン
        切り出し範囲指定を行うダイアログが表示されます。
        複数のファイルで構成されるものを範囲指定する場合は、予め 【後続のファイルも読み込む】のチェックボックスをONにしておく必要があります。

      【後続のファイルも読み込む】のチェックボックス
        VROファイルが複数のファイルで構成される場合(*.VRO01,*.VRO02,*.VRO03…)は、 『*.VRO01』を選択し、このチェックボックスをONにすれば、すべてのファイルを読み込むことができます。

        ディスクイメージファイルの場合は、『*.I01,*.I02,*.I03…』が読み込みの対象になります。

      【ディスクイメージからVROを抽出してVOB変換】のチェックボックス
        4GB超の-RW方式のVRフォーマットを扱うためのオプションです。
        このチェックボックスをONにすると、ディスクイメージファイル(*.I01,*.I02,*.I03…)から VROファイルに相当する部分を抜き出し、VOBファイルに変換します。
        ディスクイメージの読み込みには、インスタントCD+DVD DX Ver 6.5が必要です。


    《切り出し範囲指定》のダイアログ

      現在の切り出し開始位置/終了位置に相当する映像が表示されます。
      以下の操作ボタンで、開始位置/終了位置を指定します。

      【開始位置】ボタン
        開始位置指定を有効にします。
        開始位置指定と終了位置指定のどちらが有効かは、『◆』で示されます。

      【終了位置】ボタン
        終了位置指定を有効にします。
        開始位置指定と終了位置指定のどちらが有効かは、『◆』で示されます。

      スクロールバー
        大体の切り出し位置を決める場合に使用してください。

      【-20,-5,-1,+1,+5,20】ボタン
        切り出し位置を微調整する場合に使用してください。
        移動の単位はGOPです(+5ならば5GOP進める)。

      【全範囲】ボタン
        切り出し範囲を全範囲とします。

      【設定】ボタン
        現在の設定を確定し、ダイアログを閉じます。

      【キャンセル】ボタン
        現在の設定を破棄し、ダイアログを閉じます。


    《出力先フォルダ》

      テキスト入力エリア
        出力先のフォルダを指定します。

      【参照...】ボタン
        上記のフォルダの選択ダイアログが表示されます。

    《タイトル構成》

      【1タイトル】のラジオボタン
        常に1タイトルとします。

      【複数タイトル】のラジオボタン
        不連続箇所検出時に、別タイトルとします。
        異なる解像度のタイトルが混在する場合は、こちら側の設定を選択してください。

    《再生方法》

      【次のタイトルを連続再生】のラジオボタン
        タイトル1→タイトル2→タイトル3…と連続再生します。
        最後のタイトル終了時は、再生を終了します。

      【エンドレス再生】のラジオボタン
        タイトル1→タイトル2→タイトル3…と連続再生します。
        最後のタイトル終了時は、タイトル1の再生に戻ります。

      【タイトル毎に再生終了】のラジオボタン
        各タイトル終了時に再生を終了し、次のタイトルには移動しません。

      【タイトル内リピート】のラジオボタン
        各タイトル内でリピート再生します。次のタイトルには移動しません。

    《チャプター設定》

      【チャプターを継承する(VR_MANGR.IFO参照)】のラジオボタン
        VROファイルと同じフォルダにあるVR_MANGR.IFOを参照し、チャプター情報を継承します。
        ディスクイメージからVROを抽出する場合も、VR_MANGR.IFO相当の部分を認識するので、チャプター情報を継承できます。
        実際のチャプターは規格の制限によりGOP境界になります(最も近いGOP境界になります)。

        ディスクイメージ使用時、チャプターが正常に継承できない時は、 VR_MANGR.IFOを別途ファイルとしてディスクイメージファイルと同じフォルダに置いてください。
        VRO2VOBでは、単独ファイルとしてあるVR_MANGR.IFOを優先的に参照します。


      【一定間隔】のラジオボタン
        一定間隔でチャプターを設定します。

      【[  ]秒毎(30〜600秒)】のテキスト入力エリア
        一定間隔でチャプターを設定する場合の、チャプター間隔を設定します。
        なお、不連続箇所もチャプターが設定されます(1タイトル化時)。
        有効値は、30〜600秒です。

      【チャプターなし】のラジオボタン
        チャプターを設定しません。
        ただし、不連続箇所はチャプターが設定されます(1タイトル化時)。

    《アスペクト比》

      【4:3】のラジオボタン
        アスペクト比を4:3とします。

      【16:9】のラジオボタン
        アスペクト比を16:9とします。

    《解像度》

      【D1】のラジオボタン
        解像度を720×480ドットとします。

      【Half D1】のラジオボタン
        解像度を352×480ドットとします。

      【自動検出】のラジオボタン
        入力データから、「D1」か「Half D1」か「1/4 D1」かを自動判別します。
        通常は、この設定にしておいてください。

    《音声》

      【Dolby Digital 2ch】のラジオボタン
        音声モードをDolby Digital 2chに設定します。

      【リニアPCM】のラジオボタン
        音声モードをリニアPCMに設定します。

      【MPEG1】のラジオボタン
        音声モードをMPEG1に設定します。
        DVDカム(日立)は、この形式です。


    《その他》

      【ヘルプ】ボタン
        ヘルプ(readme.htm)を表示します。

      【実行】ボタン
        VRO→VOB変換しながら、DVDイメージを作成します。

      【終了】ボタン
        本プログラムを終了します。

● 4.DVDビデオフォーマットのファイル構成について
    DVDビデオは、以下のようなファイル構成になっています。
    VRO2VOBを使う上で必要な知識ですので、理解しておいてください。

    ルート(C:\など) ← ★ DVD-R/RWに書く場合は、この位置(C:\)
     │   を転送元として指定してください。
     │
     ├─ AUDIO_TS\ … DVDオーディオの情報
     │   │
     │   └─ 空です
     │
     └─ VIDEO_TS\ … DVDビデオの情報
         │
         ├─ VIDEO_TS.IFO … 全体の管理情報
         ├─ VIDEO_TS.BUP … VIDEO_TS.IFOと同じ内容です
         ├─ VIDEO_TS.VOB … 起動時の画面/タイトル選択メニュー
         │
         ├─ VTS_01_0.IFO … タイトル1の管理情報
         ├─ VTS_01_0.BUP … VTS_01_0.IFOと同じ内容です
         ├─ VTS_01_0.VOB … サブメニューなど
         ├─ VTS_01_1.VOB … タイトル1の本編(1GB単位に分割されている)
         ├─ VTS_01_2.VOB … 同上
         ├─ VTS_01_3.VOB … 同上
         ├─ VTS_01_4.VOB … 同上
         │    :
         ├─ VTS_01_9.VOB … 同上(9が上限です)
         │
         ├─ VTS_02_0.IFO … タイトル2の管理情報
         ├─ VTS_02_0.BUP … VTS_02_0.IFOと同じ内容です
         ├─ VTS_02_0.VOB … サブメニューなど
         ├─ VTS_02_1.VOB … タイトル2の本編(1GB単位に分割されている)
         ├─ VTS_02_2.VOB … 同上
         ├─ VTS_02_3.VOB … 同上
         ├─ VTS_02_4.VOB … 同上
         │    :